● 市場環境の激変
M&Aは『企業の存続と発展』のための経営手法
後継者不在による事業の行き詰まりからの脱却
譲渡企業 |
①通信関連技術の獲得による製品品質の向上
②戦略的組織運営ノウハウの獲得
売り手 |
①創業者利得
②連帯保証人を外れた
③社会的責任を果たした
譲受企業 |
①脱下請
②ソフト開発ノウハウの獲得
③販路拡大
売り手従業員 |
①職と所得の確保安定
②スキルとステップアップの機会の獲得
● 将来オーナー社長になれる個人の資力
メリット | デメリット | |
---|---|---|
親族承継 | ■ 良く知る後継者への承継 ■ 相続税対策もできる |
■ 後継者の育成が容易ではない ■ 場合によっては継がせる不幸 ■ 古参従業員の不満 |
清算 | ■ 引退は出来る | ■ 従業員の解雇 ■ 取引先へ迷惑を掛ける ■ 長年掛けて培ったものが全てなくなる ■ 返済しない限り債務だけは存続 ■ (M&Aと比べ)手取り額が少ない |
M&A | ■ 従業員の継続雇用 ■ 社長のハッピーリタイア ■ 経営者の責任を果たせる (精算と比べ)手取り額が多い 個人保証が外れる など ■ 取引先に迷惑を掛けない ■ 会社の更なる発展 |
■ 相手を探すのが困難 ■ 手続きが複雑 ■ 企業文化の融合が難しい |
● M&Aで時間を買う
● 今や生き残るための経営戦略
● 守るべきを守り、低リスク且つ短時間で変革できない企業は生き残れない時代
● 新規開拓・開発 VS M&A
営業基盤(無い) ⇔ (既存の基盤を活用)
技術ノウハウ(ゼロからの開発) ⇔ (蓄積された技術力)
人材(新規雇用・教育が必要) ⇔ (経験豊なベテラン従業員)
国内人口の減少 |
● 少子超高齢化時代 ⇒ 人口減
経済のグローバル化 |
● 国内産業の空洞化
● 我々の使命(事業)は何か?
● 我々の顧客は誰か?
● 顧客は何を価値あるものと考えるか?
● 我々の成果は何か?
● 我々の計画は何か?
● エリア・販路
● 新事業進出
● 提供商品・サービス(=顧客満足)
業界構造の変化に先駆けて経営基盤を相互強化!
譲渡企業 |
①販路拡大(国内・国外)
②経営陣の拡充
売り手 |
①経営者としての夢が手に届く処へ
②連帯保証人を外れた
③経営者としても社会的責任を果たせる
④創業者利得の確保(株式代金+退職金)
譲受企業 |
①将来ビジョンの基盤拡充
②技術力強化
③新事業進出
売り手従業員 |
①職と所得の確保安定
②仕事の高度化による遣り甲斐
財務 |
● 適正に計上されているか
● 帳票類は完備されているか
● 簿外債務はないか
● 借入過多ではなか
● 経費の計上は適正か
● 税務リスクはないか
法務 |
● 株式・株券・株主は確定しているか
● 定款・株主総会議事録・取締役会議事録等は完備しているか
● 各契約書は完備されているか
● 訴訟のリスクはないか
人事労務 |
● 規程は完備されているか
● 給与・退職金等の支払は適正か
● 技術伝承はできているか
● 教育はなされているか
● 組織として成り立っているか
● M&Aで従業員を引き継ぐことは可能か
● 労働組合と争いになっていないか
業務 |
● M&Aで事業を引き継ぐことが可能か
● コアコンピタンスがあるか
● ビジネスモデルが明確か
● 事業の発展性があるか(シナジーを見込めるか)
● 社長個人に依存しすぎていないか
● 課題を抽出し改善しているか
資産 |
● 適正に管理されているか
● 資産を適法に使用しているか
● 在庫管理は適正か
● メンテナンスはされているか
● 過大な遊休資産がないか
● 環境問題はないか
時価純資産 + 営業権 |
● 時価純資産 = 時価総資産 - 時価負債
● 営業権 ・・・ 利益の3~5年分
営業権の考え方 |
● 【超過収益還元法】
(税引き前利益-期待収益)×●年
※期待収益
資産より生み出されることを期待される利益。
期待利益率=国債等の利回り+リスクプレミアム
● 【年倍法】
税引き後利益×●年
EBITDA法 |
● 類似会社のEV(株式時価総額+有利子負債-現預金)÷EBITDAと比較して算出
例えば・・・ |
● 工作機械を買うとします。
・・・と言うことは
『毎年200万円利益を出す機械は1,000万円の価値がある』となります。
DCF |
● FCF累計を資本コストなどで割引いて企業価値を算出
● 成長過程の企業ほど魅力的
● 勢いのある会社ほど営業権が高くなる
● 順調な経営であるほど事業承継が容易
誠意ある引継ぎを! |
● 最後まで責任を持って
● 決裁権限と経理を早く移譲する
●新体制の定着を手助け
買い手の注意点 |
● 敬意を払って引受を!
● 従業員を動揺させない
●譲受けた会社の業績を上げることが一番
●安心させる
秘密を守る |
良い仲介者に依頼する |
● 単なる株式や資産の売買ではない
● M&Aのステップを一つ一つ確実に
お互いが理解しあい尊重すること |
● 買い手サイド
●売り手サイドに敬意を!